コツンくらいならば - ヒマローグ

「激突事故」１０月１２日　『病気でなく「その人」を　ホスピスの看護師たち』という見出しの記事が掲載されました。『緩和ケア病棟やホスピスに勤める看護師』たちに取材したことをまとめた記事です。その中で紹介されている看護師たちの言葉は、『ホスピスに来た途端、患者さんに全身でドーンとぶつかってこられた気がしました』『私は患者さんの正面しか見ていなかったと思います(略)横顔も背中もあるのに。それって、患者さんのカルテにあるデータだけしか見ていなかったということかも』。うーん、考えさせられます。　そして記事を書かれた滝野隆浩記者は、故永六輔氏の『医者は病気を治そうとする／しかし大切なのは、病気を治すことではなく病人を治すことなのだ』という言葉を引き、医療や看護のあるべき姿を示唆なさっているように思えました。私の母も、緩和ケア病棟でお世話になり、昨年亡くなりました。心に染み入る内容ですし、ストンと理解できました。　ここで、同じように子供という人と接する職である教員も〜、と話が展開していくと思われた方がいるかもしれませんが、そうではありません。滝野氏は、ご自分が大病で入院したときの経験\xA4

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にかかりきりになれば悩みを解消してあげられるのにと思いながらも、チャイムに追われ、山積する校務のプレッシャーに潰されそうになって、どこかでこれ以上は無理という線を引いていかなければ、自分が潰れてしまうし、学校という組織もなりたたなくなってしまうものだということです。　緩和ケア病棟で働く看護師さんに共通する思いとして滝野氏は、『だって人と接するのが好きなんです』を挙げていらっしゃいました。教員も、子供の「出来た！分かった！」という笑い顔が好きなのです。それが原点なのですが、現実は厳しいのです。学校や教員に、ドーンとぶつかるのはやめてくださればありがたいです。コツンくらいならば