親の離婚を経験した子どもは2つに分かれる!?
同じく両親が離婚して母子家庭で育った子と話していたときに
親と喧嘩したときに親が離婚してる子って、しっかりするかグレるか、どっちか。アンタは完全にグレたほうだね。って親に言われた
という話が出てきたことがあります。
最初それを聞いた時は確かに2つに分かれてるかもと、自分や妹、周りの親が離婚をした子たちを頭の中で分けました。
この話を講演でもするのですが、
ひとり親家庭の子どもって、しっかりするかグレるかのどっちかだと言われるんですと言うと、参加者の中に激しく頷かれる方が多数います笑
みなさん思い浮かぶ子どもの像があるのだろうなと思います。
メディアで母子家庭や父子家庭が取り上げられるときも、
ひとり親家庭で育った子どもが事件を起こしたニュースとか
女手一つで育ててくれた親に感謝して頑張っている子のドキュメンタリーとか
そういう取り上げ方がほとんどなので、余計にそういうイメージが一般についてしまっているかなと思います。
しかしそのイメージでしんどい思いをするのは子どもです。
子どもは、
どうせうちは親が離婚しているから
親が離婚しているからと言われないようにしよう
というような気持ちを持つのです。
つまり、諦めるか、取り繕うか、なのです。
そうでもしないと、周りから可哀想だと言う目で見られたり、何か失敗をすればあの子は親が離婚しているからという目を向けられたりします。
そうすると子どもは、失敗を恐れ、チャレンジを避けるようになります。
自ら行動することをやめてしまいます。
親が否定されることは、自分の半分を否定されることになり、とても辛いです。
しかし、自分のせいで親が否定されることは、もっともっと辛いのです。。。
子どもにとっては、お父さんもお母さんも大切だからです。
だから、頑張らなくていいこと、頑張れないことまで頑張ってしまって
しっかりしているように見えるのです。
そして、その状態を保つことができないときに、どうしたらいいかわからなくなり
否定的な行動が出るのです。
余計に、ひとり親家庭に育つ子どもは
しっかりするかグレるか
という世間のイメージ通りになってしまいます。
親の離婚を経験した子どもには
見守られ、寄り添われ、共感される経験が絶対に必要です。
その安心感の上で、子どもが自分を知り、自分を認められるようになり、自立できるようになるのです。
子どもがひとり親家庭に育つことは、子どもに罪があるわけではありません。
社会の大人にもっと知ろうとしてほしいことです。