坂本龍馬さんの花押

久のブログ更新。最近忙しくて色とありまして。

23日の新聞。龍馬の花押入り書簡初公開の記事。

9月22日から福井県立歴史博物館で初めて公開されるそうです。

筆まめだった龍馬さんの書簡は現在140通ほど確認されていますが花押入りは2通しかなく、1通は焼失してしまい今回の公開されるのが現存する唯一の花押だそうです

花押とは書判かきばんや判形はんぎょうとも呼ばれ、サインや捺印代わりに用いられた記号や符号。文章に証拠力を与えるもので個人の表徴として偽作を防ぐ為その作成には種の工夫が凝らされました。

話は逸れますが伊達政宗一揆扇動の罪を豊臣秀吉から詰問されたとき私の花押は鳥の鶺鴒を模していますが度偽物が出回るのでこの度の様な事を想定し自分の手紙の鶺鴒の花押には目の部分に針の孔を開けていますと言って無実となった例もあります。

多分一揆扇動の手紙も正宗の書だったのでしょう。しかし花押に針の孔があるとふてぶてしく主張した正宗の器量に秀吉も赦したのではないでしょうか?

花押に関する私の好きなエピソードですが脱線話を龍馬さんに戻します

龍馬さん、普段の手紙はなかなかの癖のある字で署名してあります。

中にはもっと崩してある龍の字もあります。

また、現在、龍馬さんグッズで花押としてよくあるのがこのサイン。

しかし、今回の新聞記事では花押入りは2通しかないという事ですので専門家が云うには、これはあくまで龍馬さんの署名なんでしょうね。

2001年にも花押を記した龍馬さんの書簡が見つかっていますが、明治後期に原本を撮影した写真を和紙に焼き付けた複製で原本は焼失したそうです。

そして今回公開される唯一の花押はこれ。

龍の偏と馬を左右に合わせたデザインだそうです。

一脱藩浪士が花押を持っていた事はさすが龍馬さん、お洒落さんだと思います

福井か行けない場所ではないな。