熱中症対策は本当にスポーツドリンクでよいの? 〜言葉の受け取り方〜

公認スポーツ栄養士の松田です。

暑いです。暑いというと余計暑く感じると言いますが、いやいや暑いです。

毎日熱中症のニュースが飛び込んでいますね。

スポーツと熱中症はこの時期必ず注意事項としてあがるものですから日本スポーツ協会(前:日本体育協会)では熱中症を防ごうというページがホームページにありますし、日本スポーツ振興センターでは教材カードも今年最新のものがアップされています。

熱中症対策にスポーツドリンクをということも今では当たり前のように言われています。もちろんこれは適切に利用していればその通りです。適切ではないとはどういう事でしょうか?

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TWCスポーツ栄養サポートチームがサポートしている日本工学院スポーツカレッジ テニスコースのサポート1年目。夏合宿のある日、田中と松田で朝食から午前練習、昼食をチェックをしていました。こちらからは敢えて助言せず素のままの状態を知り改善点を知るためです。

朝食が終わり、テニスラケットと一緒にスポーツドリンクをたくさん練習に持って行く学生たち。

練習が始まってから少ししたら1人が具合が悪くなりました。そして次々と片手の人数を超える選手が具合が悪くなり宿舎に戻っていきました。戻らないにしろ、疲労がかなり強い学生が多く、スポーツドリンクをがぶ飲みしていました。

スポーツドリンクを相当量持っていて飲んでいるのにも関わらず熱中症気味になり具合が悪くなったのです。練習どころではないですから合宿が望むように進むわけはありません。

スポーツドリンクは一部(かなりの人数ですが)の学生には熱中症対策にはならなかった

ということです。体調が悪くなったそもそもの原因が違うわけです。一般的に言われているスポーツドリンクを熱中症対策として用いれるように立て直しを優先にスタッフの食事サポートの方向性が変わることになりました。

適切に使える学生が増えて・・・

その後の成績はご存じの通り、全国大会で好成績を残すチームなりました。

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スポーツドリンクを熱中症対策に

決して間違えではありません。ですが、その言葉だけをそのまま受け取って基本的な体作りが出来ていなければ有効活用出来ないのです。当たり前ですが、運動・休養・栄養(食事)。それが1つでもおろそかになれば活用できないという事です。

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