『10キロ先でも徒歩5分』問題の唐突な解決。

最近雨が多いですね。雨が多いと自転車で通勤が出来なくて困りもの。そういう訳で歩き通勤を始めたわけです。そこで閃いた仮説が今日の話。

さて、表題にもありますが、10キロ先でも徒歩五分問題について。

そもそも『10キロ先でも五分問題』とは?それはテレ東などの変則的な旅番組〈路線バスの旅とか、歩き旅みたいな過酷な奴〉などで、地元住民の人に次のバス停までは・・・もしくはこの辺りに宿はありますか?みたいな質問をした際に、大体の地元の人が「○○までは歩いて五分くらいだよ〜」と指さすのだけど、それは罠で実際は40分とか数時間歩かされる羽目になるという一連の流れ。

何故このような事態が起こるのか?ずっと考えていました。

そんなこと考えなくても生きていけますが、大学で哲学をやっていたので、哲学的でない事だろうが納得するまでは考えてしまう性分なので仕方ない訳で……

さて、「10キロ先でも5分」問題はある特定の地域に多いとか、ある年代、性別に多いとかそういった何処かに依存するような話ではなく、全国どこでも田舎では老若男女問わず起こり得るのがちょっと不思議。

例えば北海道であれば距離の感覚が他県とは違うので・・・とか、又、老人に多いとかいうのであれば昔から歩いているから距離の感じ方が違うみたいな仮説も立てられるのですが、特に条件がないという状態ではどうして問題が起こるのか特定が難しいですね。

強いて言うのであれば、すべて地方での事なので、地方社会に付帯する何かが問題の根源なのかと・・・そうなるとやはり車社会が有力な理由になり得るのではと。

仮説1 『車社会の影響』

つまり、地方は車社会なので、実際にA地点〜B地点までの道のりを歩いたことが無いので体感時間が分らず、誤解し、旅人に伝えてしまうという事。

確かに地方では歩いて五分の所でもわざわざ車で移動するのはごく普通なので、時間と距離の感覚が徒歩とかけ離れてしまうという事象は多分に起こり得るという事ができます。

しかし、田舎だからと言って100%車に乗っているわけではないし、運転をしていない老人や子供も「10キロ先でも5分」問題を引き起こす事があるのも事実。

まあ、どこに行くにも近所や親族に送り迎えしてもらっている説も十分にありえるので、完全に間違っている仮説とは言えませんが完全に納得できるかと言われると微妙。

加えてこの仮説は怪しいなぁと思うのは、筆者自身が現在、郊外都市〈笑×100〉くらいの所に住んでいてるので、ぶっちゃけ車が無いと生きていけず仕方なく運転するんだけど、だからと言って距離感が壊れていないという実感。周囲の運転する人々も特にそういう症状は感じられないので、やはり仮説としては怪しいのではと。

仮説2 『徒歩による時間の超越』

これが新しい仮説でたぶんこっちの方が正しいです。この仮説を思いつき興奮のあまり今、どうでもいいことなのにブログを更新している次第。

つまり車でないと行かないような距離を徒歩移動すると環境によっては人間の脳は時間を超越できるという事実。

順を追って話しますと、自宅〈本当に人が住めるのか?いや荒野なのか?いったい何が起こってるんだあああ!という立地〉〜事務所〈柏駅の近く、人間の文明を微かに感じる〉間を私は毎日移動するわけですが、道のり約2.7キロ。ただ2.7の道は道路幅が狭いなど危険なので回り道してだいたい3キロくらいの道を移動しないとならない。当然この距離だと車か自転車になりますが、事務所に駐車場がない〈正確には駐車場はあるけど、駐車場までの道がない!驚きの展開な〉為、自転車を利用していたわけで。

ただ最近雨も多く自転車は危ないし、辛いし、殺意しかわかない。

車で送ってもらうにしても雨の日の渋滞が酷過ぎて歩くより遅い。しかも医者が健康のために歩けとうるさい。と言う訳で歩き通勤を導入してみるとあら不思議、歩くと大体片道40分弱かかるのですが、体感5分ッ!!!!

五分ですッ!!!〈強調〉

詳しく説明しますと、自宅〜事務所までの道のりはフォールアウト3のキャピタルウエイストランドくらいの景色〈フォールアウト4のコモンウェルスほど見るべきものはない〉なので、景色が単調すぎて歩いているうちに脳意が退屈に耐えられず意識が飛びます。しかし脳が動かなくても人間の帰巣本能によって目的地まで肉体が動くので〈酔いつぶれて記憶なくても自宅には帰れるのと同じ〉、40分後には目的地に着いているという奇跡。

つまり現実世界にもゲームで言うところのファストトラベルは存在した訳です。

都会になってしまうと目や耳などの五感から入る情報量が多すぎて脳が活性化し、意識を飛ばすのは難しい〈例えばパン屋があるだけで香りに意識が向いてしまうし、服屋があれば色彩などに目が行く〉のに対し、田舎であれば慣れさえすれば三秒で意識を飛ばすもの可能?!!!

つまり、『10キロ先でも徒歩5分』と旅人に伝える人は本当に10キロを5分で歩いたと感じているのです。車での距離感しか知らないとかではなくて、実際歩くと意識が飛んで5分に感じていたわけです!

これで全て解決。

そういう訳で長年の疑問が解けて歩き通勤も悪くないなと思った今日この頃。